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2024.05.01

出展者紹介:松野 栄治・マツノ ミカ[硝子屋 PRATO PINO](ガラス/夫婦・家族枠)

プロフィール

松野栄治 岐阜出身
マツノミカ 東京出身

学生時代デザインを学び、吹きガラス工場勤務、その後18年前からミカのお爺さんお婆さんが老後に住んでいた千葉県山武市の海(九十九里浜)の近くの土地に吹きガラスアトリエを構え、日々制作しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

松野栄治
幼少期はテレビ番組「のっぽさん」を喜んで観ていました。小学生の夏休みの図工の宿題の様な自分で何かを考えて作る事が好きで、何かを作るそんな仕事がしたいと思い学生時代に色々なクラフト素材にふれてみて吹きガラスを生業にしたいと思い、今に至ります。あと岐阜にいたころは「吉本新喜劇」も喜んで観てました。作品によっては楽しめる事を取り入れてますがその様な影響もあるのかなと思います。
もう長くこの仕事してますが、作る時はいつも懸命な顔をしてると思います。大切にしたい事です。

マツノミカ
学生の頃、インテリアに興味を待ち、インテリアデザイナーを目指していた途中にカーペンターを経験。
そこで作る楽しさも知り、後に ”考えて作れる仕事” をとガラスの道に進み、現在に至ります。
生活になじむ、使いやすいものを提案すること、日々の生活の中でささやかだけれど豊かな気持ちになっていただける、そんなものづくりを大切にしています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

毎年1年のうち10ヶ月はガラス炉の火を灯し続けて日々制作をするスタイルをとっており(メンテナンス期間以外火がついてます)、あまり出掛けないいわゆる引きこもりスタイルな感じで栄治は大概アトリエで過ごしております。
なので にわのわは お仕事のようでお仕事でもなく… 千葉を楽しむ日、出かけれる日、「わ」に参加させて頂ける日で、私には特別な日になっております。
(にわのわ 会場設営ボランティアスタッフにも参加したりして皆さんと交流させて頂いてます。)

ありがとうございます。

—ご夫婦(ご家族)ではどんな役割分担がありますか?

日々主に作ってるのは栄治の方ですが、各々自分の作品を作ります。2人で作らないとできない作品はミカがサポートしてくれています。 その他窯管理や出展などは栄治が、その他受注、発送、経理もろもろ雑務まではミカが担当です。

—ご夫婦(ご家族)でものづくりされていいところ、困るところを教えてください。

基本的に考えた作品は各々自分で作り、一応分かり易いように『栄治』、『ミカ』とどちらの作品かと云う分別はありますが、アドバイスをしあって、その様な隔てがないのは夫婦ならではかな…とも思います。
ミカがデザイン、私が制作の作品もあります。
その代わりお互い引かない時もよくありますが…。
四六時中仕事から離れられないのが困るところです…

とは云え、季節の置物シリーズは 私とミカと二人で制作しています。長年一緒にいるからこその阿吽の呼吸で作っているんですよ。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

よく 此方のガラスは質が良いですねと声をかけて頂くことが多いです◎ はい、奇麗なガラスが溶ける様にとそれなりに努力してますので…
そんな中、制作する工程の中でどうしても出てきてしまうガラスのクズがあります。それを丁寧に分別して集めて溶かすと緑色の再生ガラスができます。毎年限られた期間だけの制作ですが何か有効に作品に取り入れられないかと試行錯誤していましてその作品達も並びます。(今回の写真は 「ひかりのオブジェ」再生ガラスを使っています)

上にアトリエに引き籠りと書きましたが、栄治は制作の合間を縫って近所の海でサーフィン、ハゼ釣り、地元の森の森林整備、おうちキャンプをして遊んでいます。そんなシチュエーション(焚き火、酒、自然)をより楽しめる作品達を作る様にもなりましてその栄治シリーズ。最近は男性に酒器がご好評です。

ミカの提案しているシンプルシリーズ

定番のグラスや花器の他、雛人形、兜など季節の置き物もご覧頂きたいと思います。