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2024.04.11

出展者紹介:香田 和義[そらいろの丘®](木工・漆)

プロフィール

信州小諸御牧ヶ原に根ざし、「年輪を重ねる」をテーマに【つくる責任 つかう責任】を、「ちいさな種から」をミッションに【陸の豊かさも守ろう】を掲げ、SDGs達成に貢献するものづくり・森づくりに励んでいます。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

日本は豊かな森の国、木でものづくりをするだけでなく、未来へつなぐ森づくりをライフワークとしています。ひとつひとつの木目や肌色は、木の表情、木の個性。手のひらから感じるぬくもりは、木の息吹、木の鼓動。ちいさな種から芽生えた尊い命が、かたちを変えて私たちの暮らしに寄り添う、そんな思いを大切にしています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

2008年よりNPO団体の活動を通して、君津市久留里で森づくりを続けています。針葉樹の一斉林を皆伐した跡地を整備して、生態系豊かな広葉樹の森の再生に尽力しています。この森から運ばれる水や空気は千葉を潤し、人と自然、今と未来をつないでいます。つくる・つづける・つたえる・つとめるという“つ”が頭文字の“つなぐアクション”から、ものづくりを続けて日本の「木の文化」を伝える「わ」になりたいと努めています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

森で刻まれた年輪=木の表情を生かして、日本の伝統色「墨(すみ)」と「緋(あけ)」に染め、漆を塗り重ねた作品。手のひらに馴染む「お椀」、森づくりで間伐した小径木(いつの日か久留里の森で間伐した木)を活用する「みつ入れ子」、素材の軽さがなす「むつ入れ子」や「重ね箱」など。出展を重ねるたび、塗り直しを持参されるお客様との再会の場となり、「もののわ」の継承も心がけたいと思っています。